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関東地方在住IAさんの受講体験談

 

先生の昔の日記に「当サイトは留学する機会の無い、国内の中国語学習者を主な対象にしています。」とありますがまさしく自分のことです。大学の第2外国語として始めた中国語でしたが、こんなに長い付き合いになるとは思いもしませんでした。社会人になってからも民間の中国語学校に行ったりしましたが留学とは縁無く、それどころかフルタイムの仕事+コドモ2人の育児に追われNHKのテキストのみを買う時期が10年近くありました。

 

そして中国語学習を再開して何年後かに同学の一人が通訳案内士試験の二次まで一気に合格するのを目の当たりにしました。通訳案内士といえば長澤信子さんの「台所から北京が見える」を読んで始めて知ったあこがれの資格です。迷いましたが、その同学からの勧めもあり自分も翌年願書を提出し講習会などに参加したところ、この試験の受験者は中国で生活していたことがあるか、留学したことがあるか、または中国語ネイティブがほとんどだとわかり、準備不足を自覚しつつ、あきらめ半分で試験当日を迎えました。ところが1次試験の結果邦文3科目だけでなく中国語まで合格で、2次試験にすすめることになったのです。

 

ここからがイバラの道の始まりでした。中国語を話す練習は普段したことないし会話する機会も皆無なので、2次対策に行っても質問すら聞き取れない、答えも出ない有様でした。本番の面接試験では何度も聞き返したあげく3月の地震では怖い思いをしたとガイド失格の返答までしてしまいました。その年の試験の合格発表には自分の番号はなく、付け焼刃では歯が立たないことを実感したのでした。

 

この後、先生のところで本格的に次年度の2次試験のための授業が始まりました。といっても先生とは本番と同じ面接形式の授業は結局最後まで行いませんでした。『中国語40字で伝える日本』をテキストに、頭から文章をピンインを見て音読、ピンイン無しで音読、仕上げは音声を聞いてリピーティングを繰り返すのみでした。今思うとこれは大事な筋トレだったのだと思います。発音が悪くては聞き取れません。

 

何度も出てくる単語は覚えますし、言い回しも頭に入ってきて自分で使えるようになってきます。試験直前には雰囲気に慣れるため何度か外の模擬面接に行きました。それでも国内組に負担は大きく、自分の限界を感じながら試験当日を迎えました。去年よりは聞き取れ会話が成立したもののハードルの高さは変わらなかったので自信のないまま合格発表の日をむかえました。

 

官報に自分の名前を見つけると思わず「ヤッター」と声が出てしまいました。さっそく先生に知らせると、とても喜んでくれました。授業の様子からしてさぞ心配だったと思います。地獄の特訓の結果が出てよかったです。

 

これからも先生のモットーである「中国語を話そう」を目標に授業を続けていきたいと思います。

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