エビ先生の中国語講座
中国語音読会
2024年1月で中国語音読会は10周年を迎えました。
参加者のsakusakuさんからメッセージをいただきました。
音読会10周年 おめでとうございます。
私は、夫の駐在で北京にて生活していました。当時の私は、妙な中国語を一方的に話し、相手が根負けし、どうにか理解してくれていました。中国語の先生は優しく、現地の人たちは下手な中国語を逆に上手だと褒めてくれるのです。学習歴だけは長くなり、いつまで経っても上達しませんでした。
帰国し、第2期自主トレで本間先生に指導していただくようになりました。ぬるま湯のような学習環境から、今まで経験したことのない緊張感のある授業、発音をしっかりチェックされ、マイナスからの再スタートでした。
自主トレ終了後は、オンラインレッスンを続け現在に至っています。オンラインレッスンを始めても、まだまだ音読会に入るレベルには達していませんでした。四声と拼音がどうにか言えるようになり、途中から参加させていただいています。
音読会に入って良かったなと思う点はたくさんあります。
・内容が豊富で飽きない(準備が本当に大変かと思います)
・10日に1度、自分の中国語を聞く(自分の発音を自分でチェックできる)
・新しい語彙を知る(まだ辞書に載っていないもの)
・ネイティブならではの表現(日本人では言うことが難しい) などなど
生意気なことばかり言っていますが、ほとんどの単語に四声、拼音をいれる地味な作業をし、原稿を書いています。私が正しい発音で相手にストレスを与えずに話せるようになれると信じ音読会に参加していきます。
本間先生、これからも「細かいことを気にしないように」15周年20周年と続けていって下さい。
音読会の詳細は下の【ご挨拶】をご覧頂きたいのですが、独自の完全に閉鎖されたネット上の空間で、音読を発表し、互いに聞き合う学習会で、現在10名ほどの参加者がいます。
毎月3日、13日、23日に課題を配信しますので、それぞれ13日、23日、翌月3日までに音読して発表してもらいます。参加費は1ヶ月¥1000円です。
当音読会には約束事があります。
①他の参加者にダメ出しをしない(建設的なアドバイスも禁止)
②スマートフォンやPCの操作方法、課題文に関する質問は受け付けない
③運営に関するご意見はオフ会でのみ受け付ける
以上の3点です。
また、中国語の四声をマスターしており、音節表を非ネイティブとして正しく読めることを参加条件とします。下のようなレベルと文字数の文章を1分以内で音読できるのが望ましいです。
中日一衣带水,2000多年来,和平友好是两国人民心中的主旋律,两国人民互学互鉴,促进了各自发展,也为人类文明进步作出了重要贡献。一个多星期前,印度总理莫迪先生访问了我的家乡陕西省,我在西安同他一道追溯了中印古代文化交流的历史。隋唐时期,西安也是中日友好往来的重要门户,当年很多来自日本的使节、留学生、僧人在那里学习和生活。他们中的代表人物阿倍仲麻吕,同中国唐代大诗人李白、王维结下深厚友谊,留下了一段动人佳话。
http://big5.fmprc.gov.cn/gate/big5/www.fmcoprc.gov.mo/chn/szyw/t1266334.htm
参加を希望される場合は、上の文章の音読をスマートフォンなどで録音し、その音声ファイルを添付したメールを私に送信して下さい。
メールアドレス:hmkh1012@gmail.com
参加条件を満たしていれば、入会を許可します。(繰り返しになりますが、スマートフォンやPCの操作などについての質問は受け付けません。)
【ご挨拶】
中国語音読会の主宰者であるエビ先生こと私、本間よりご挨拶とお願いがありますので、ちょっと長いですが最後までお読み下さい。
日本で外国語と言えば英語です。世の中の英語学習者は有志が集まってサークルを作り、英語でディスカッションやディベートを楽しんでいますが、中国語学習者のサークルと言えば、なぜかネイティブと「日本語で」話しながら餃子を作ったり、あるいは留学生を講師とした格安中国語教室になっています。それがダメだとは言いません。餃子は美味しいですし、日本には優秀な中国人留学生がたくさんいて、危機感を感じるほどです。
私は今まで「自主トレ」という音読が主体の中国語学習会を都内で開いてきましたが、前回の自主トレ終了から時間も経ったので、久しぶりに本気で中国語を勉強したい人を集めて、新しい学習会を立ち上げたいと思った次第です。
都内の学習会では参加者が事実上一都三県に限られ、会場までの移動に時間とお金が掛り、また会場代も掛っていました。最近はインターネットの高速回線が実現し、またiPhoneなどのスマートフォンも普及して来たので、全国の学習者が時間とお金を掛けずに参加できる学習会を立ち上げることにしました。
具体的には、参加者が課題文を音読してスマートフォンなどで録音し、独自の完全に閉鎖されたネット上の空間で発表&交流するというものです。(ですから、部外者に自分の音読が聞かれてしまうことはありません。)
音読、或いは朗読というと、美文名文を読むというイメージがあるかもしれませんが、当音読会では主に一般常識、時事、日本文化の3分野を中心に音読し、実際の中国語によるコミュニケーション力を向上させたいと考えています。
一般常識は、簡単に言うと中学生レベルの基礎知識を中国語で身につけるというものです。具体的には、中国語で書かれた中学生向けの理科や社会の教科書を普通に読めて、聞き取れるレベルです。「地球温暖化を食い止めるために、温室効果ガスの排出を削減しなくてはならない」くらいは中国語で言えるようになりましょうということです。これが中学レベルの一般常識です。
時事については別に専門家レベルである必要は全くないので、世の中で起きていることについて井戸端会議ができるようになろうというものです。「最近は円安で輸入品が値上がりしちゃったね~」くらいを言えるようになりましょうということです。
日本文化については、中国語学習者は「日本人として」中国語を学んでいますので、中国文化を中国語で語れること以上に日本文化を中国語で語れることが求められます。しかし、市販の教科書はどうしても中国文化や中国人の習慣の話に終始してしまうので、日本人の中国語学習者はなかなか中国語で日本について語れないという問題があります。当音読会ではこの問題を解決して、参加者のみなさんには中国語で日本について情報発信する力を付けてもらいたいと思います。
課題文の長さは1分~1分半くらいで読める程度のボリュームになります。基本的に日本語訳やお手本の音声はありませんので、参加者は非ネイティブとして通じる発音と中検2級レベルの読解力を備えていることが望ましいです。
当音読会の独自のシステムにはコメント機能があり、参加者同士で交流ができますが、コメントの内容は「褒める」ものに限定します。ダメ出しは禁止です。ダメ出しのコメントをした場合は、厳しいですが退会してもらいます。「建設的なアドバイス」も禁止します。例えば、単語の読み間違えの指摘なども禁止です。
他の学習者の粗を探すのは日本人の外国語学習者の悪い癖で、お互いに脚を引っ張り合うことになり、上達できません。この「ダメ出し禁止」により不要なトラブルを未然に防ぎ、音読会を継続できるようにしたいと考えています。というのは、英語学習者の間でも学習会を何年にも渡って継続するのは非常に大変で、学習会が終わる原因は参加者間のトラブルや、主宰者に過度な負担が掛るためだと思われます。中国語はとにかくこのような学習会がほとんどありません。ですから、せっかく立ち上げたこの学習会をできるだけ長く継続することにより、中国語学習者の「学び場」を確保したいと思います。
今まで私が立ち上げた学習会は、主宰者の私に掛る負担が非常に大きく、2年間もやると息切れしてしまっておりました。今回はできるだけ私に掛る負担を減らし、「学び場」の長期存続を目指すつもりです。私が非常に“助人為樂”であることは生徒のみなさんはご存知だと思いますが、それが自分を苦しめることになっていたので、今回はドライに行きたいと思います。(お陰様で2018年1月で当音読会は5年目を迎えます。)
まず、コメントやメールでは発音の矯正はしません。発音矯正が必要な場合はオンラインレッスン(1コマ45分3000円)を受けてもらいます。初回に限り、オンラインレッスンは無料です。発音に問題がある場合は初回無料のオンラインレッスンを受講することが参加の条件になります。というのは、私が以前やっていた学習会の「聴写専科」で、発音に明らかに問題があるのに無料体験レッスンを頑として受けてもらえず、発音が原因の同じ間違いを繰り返し、参加者が時間とお金を浪費することがあったのですが、このようなことはもう繰り返したくないと考えています。
誤解してもらいたくないのですが、この音読会は、発音の悪い人を入会させて、オンラインレッスンで儲けるビジネスモデルでは決してありません。まず現在、オンラインレッスンにほとんど空きがなく、無料体験レッスン受講後にオンラインレッスンの継続受講を申し込まれても、お断りせざるを得ない状況がずっと続いています。また、そもそも発音に著しい問題(例えば四声ができない)がある場合は音読会への入会をお断りします。決して発音の良い人だけを集めたいのではなく、発音を矯正しない限り、100回朗読しても無駄だからです。私は中国語教師として、生徒さんに時間とお金を浪費させることはできません。実際に、聴写のレッスンの申込があっても、発音に問題がある場合は、聴写はしばらく「おあずけ」にして、徹底的に発音矯正し、発音が直ってから聴写のレッスンを受講してもらっています。
あらゆる負担を軽減するために、メールやコメントによる課題文やスマートフォンの操作などの技術的な質問、運営についてのご意見は受け付けません。ただし、オンラインレッスンでは質問やご意見を受け付けます。また、オフ会を開いて、そこで参加者のみなさんのご意見を直に伺いたいと思います。あくまで、負担軽減による音読会の長期継続のためであり、私が参加者の意見に耳を傾けたくないというわけでは決してありませんので、ご理解頂きますよう宜しくお願いします。